人間ドック・健康診断コラム
監修:健診プラザ日本橋
人間ドックや健康診断を受けた結果、「再検査」あるいは「精密検査」の必要ありという通知を受け取ったときはどのように対処すればいいのでしょうか。再検査と精密検査は何が違うのか、そして検査はどこで受ければいいのかなど、検査を受け直す際に知っておくべきことをまとめます。
再検査と精密検査という言葉にはそれぞれどんな意味があるのでしょうか。違いを説明しましょう。
再検査は検査による数値が異常だったときに、それが一時的な変動だったのかどうかをもう一度検査して確認するものです。再検査の結果、同じように異常が見られれば精密検査へ進み、異常がなければ「一時的な変動だった」と見なされます。
精密検査は、検査で見つかった異常が病気の有無や具体的にどんな病気によるものなのか、治療が必要なのかどうかを確認するためのより詳しい検査です。検査の内容は状況によって異なります。病気と病状を特定するための検査なので、人間ドックや健康診断の検査とは意味合いが異なります。
再検査、精密検査は任意の医療機関を選ぶことができます。健康診断、人間ドックを受けたのが病院であれば同じ病院、または違う病院を選択可能です。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
同じ病院で再検査、精密検査を受けるときは紹介状がいりません。これが一番のメリットでしょう。初診料もかからず、検査のときのデータもそろっているので、スムーズに再検査や精密検査を受けられます。デメリットは、最初の検査を受けた病院が会社で指定された遠い場所にあると不便なことくらいです。
別の病院を選択すると、大学病院などの大きな病院では紹介状が必要になります。紹介状なしで初診の場合、初診料、検査料以外に特別な料金がかかります。ただし、かかりつけの病院があってそこで再検査などを受けるのなら、こうしたデメリットはなく、その病院でのこれまでの記録(カルテ)も役に立ちます。その場合は人間ドックや健康診断の検査結果を持参しましょう。
また、かかりつけではない別の病院を選ぶケースでも、セカンドオピニオン的な意味合いで納得のいく検査を受けられる、通いやすい近くの病院を選べるなどのメリットがあります。
通常の人間ドックや健康診断には保険は適用されませんが、再検査、精密検査であれば保険が適用されます。また、会社が費用を負担する健康診断を受けた結果であっても、再検査、精密検査を行うときには、その費用は自己負担です。ただ、会社によっては指定の病院での再検査であれば、費用を一部負担してくれることもあるので、会社に確認してみましょう。
人間ドックや健康診断で、再検査や精密検査が必要という結果が出たら、必ず病院に足を運んでください。その際、どこの病院で検査をするかもよく考えて選びましょう。
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