人間ドック・健康診断コラム

人間ドックで異常が見つかりやすい病気とは

人間ドックで異常が見つかりやすい病気とは

監修:健診プラザ日本橋

人間ドックではどんな異常や病気が見つかりやすいのでしょうか。代表的な病気を取り上げて、それぞれどのような検査で見つかる可能性があるのかを解説します。なお、文中に「基本検査」とあるのは一般的な人間ドックにセットで組み込まれている検査、「オプション」とあるのはそれ以外に選択して受ける検査のことです。

腹部超音波検査で見つかる動脈瘤

動脈瘤とは、血管が固くなる動脈硬化、血液が凝固してかたまりを作る血栓などが原因となって動脈が弱くなり、血管の一部がコブ状に膨らむことをいいます。腹部大動脈瘤は基本検査にある腹部超音波検査(エコー検査)で見つかることがあります。また、オプションで「脳ドッグ」などを受ければ、脳MRIや脳MRAという検査によって脳動脈瘤の疑いがないかどうかを検査できます。

心電図検査で見つかる不整脈

心臓が拍動するリズムや回数が異常な変動を示すのが不整脈です。検査は心臓の筋肉に流れる電流=心電図を記録する方法が一般的です。基本検査にある心電図検査では、心臓の活動の様子がグラフ化されてアウトプットされます。そのパターンによって何らかの心臓の異常、狭心症や心筋梗塞の可能性など、危険な不整脈がないかどうかがわかります。不整脈の中には健康な人でも見られるパターンの不整脈も存在します。

肝臓系検査で見つかる肝炎

肝炎とは肝臓に炎症が起こっている状態のことです。大半はウイルス性肝炎で、日本人に多いのはA型、B型、C型肝炎の3種類です。また、急性肝炎と、急性肝炎が治りきらずに慢性化する慢性肝炎があります。人間ドックでは基本検査にある血液検査の中の「肝臓系検査」で、急性肝炎、慢性肝炎、アルコール性肝炎などの疑いがないかがわかります。また、オプションで血液中のHCV抗体の有無を調べることもできます。この検査ではこれまでにC型肝炎ウイルスに感染したことがあるかどうかを調べられます。

血液検査で見つかる痛風

痛風は体の中にたまった尿酸が結晶になり、激しい関節痛(痛風発作)を引き起こす病気です。人間ドックでは基本検査の血液検査で、血液に含まれる尿酸(UA)の値を調べる検査を行います。尿酸は血中に含まれるプリン体という物質が壊れてできる化合物で、尿酸値が高い状態を高尿酸血症と呼びます。この状態を放置していると、痛風発作が現れる可能性があります。

詳細な検査でないと発見が難しいがん

人間ドックでは、健康診断では見つかりにくいタイプのがんを発見するための検査も用意されています。

まず、見つかりやすいがんの代表は胃がんです。バリウムを飲んで行う胃のX線検査のほか、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ・胃内視鏡検査)を行えば7割の早期胃がんを見つけられるといわれています。
また、PSA検査という血液検査では、前立腺がんをはじめとする前立腺疾患を発見することが可能です。

ほかには胸部X線検査で肺がん、便潜血反応検査や大腸内視鏡検査で大腸がん、マンモグラフィや乳房エコー検査で乳がん、子宮頸部細胞診で子宮頸がんを見つけることもできます。

見つかりにくいがんには食道がん、腎がん、甲状腺がん、膀胱がん、膵臓がんなどがあります。中でも膵臓がんは初期には自覚症状がないために、早期発見が難しいがんですが、腹部超音波検査によって早期発見が可能です。この検査ではほかにも肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓の検査も可能で、痛みや被爆もありません。
また、オプション検査で受けられる上腹部MRI検査でも、肝臓、膵臓、胆嚢の検査ができます。

このほかに、PET検査という、検査薬を注射して全身のがんをスクリーニングできる検査もあります。

自分の体の全体的な健康状態をチェックしておきたいという人はもちろん、これらの病気が気になるという人にも人間ドックは有用です。病気によっては基本検査だけでなく、オプション検査を選んだほうがより詳細にわかるものもあるので、検査を受ける前に相談をすることをおすすめします。

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