人間ドック・健康診断コラム

マンモグラフィーと超音波(エコー)検査はどちらを受ければ良い?

マンモグラフィーと超音波(エコー)検査はどちらを受ければ良い?

監修:健診プラザ日本橋

乳がんの早期発見のために行う検査と言えば、マンモグラフィーと超音波(エコー)検査の2つが代表的です。両者は具体的にどのような検査で、どんな違いがあるのでしょうか。自分がどちらを受ければ良いのかを判断するためにも、2つの検査の違いについて知っておきましょう。

マンモグラフィーとは?

マンモグラフィーとは乳がんの早期発見を目的とした、乳房専用のレントゲン(X線撮影)検査装置、または検査法のことです。検査の際は透明な圧迫板で乳房を挟んで、厚さ4~5cmに延ばした状態で上下と斜め方向から計4回の撮影をします。圧迫するのは片方の乳房につき数秒~10秒間程度です。撮影は放射線技師が行います。

超音波検査とは?

超音波検査とは超音波を体の一部に当てて、反射を映像化することで体の内部の様子を調べる検査です。乳がんの超音波検査は乳腺超音波検査などと呼ばれることもあります。検査では上半身裸になってベッドに仰向けになり、検査する乳房の側の腕を頭の上に上げます。次に胸にゼリーを塗って超音波探触子(プローブ)を乳房に当て、動かしながら映像をモニターに映し出します。検査時間は15分程度。検査は医師や臨床検査技師が行います。

それぞれのメリット

マンモグラフィーは石灰化と呼ばれるカルシウムの沈着を見つける能力に長けています。石灰化自体はそのほとんどが良性で問題となることはありませんが、がん細胞が乳管内に発生して増殖する際に起きる壊死型石灰化が疑われる場合は精密検査が必要になります。また、非浸潤性乳がんと呼ばれる、しこりを作らない早期の乳がん発見にも、マンモグラフィーが大いに役立ちます。

一方の超音波検査は、小さな腫瘤(体の中にできた5mm以下のかたまり)を見つけやすく、しこりを作るがんに対して有効という特徴があります。乳腺や乳管の状態もわかります。また、マンモグラフィーではごく少量ながら放射線による被爆を受けるという問題がありますが、超音波検査では被爆する心配はありません。

マンモグラフィーと超音波検査は異なるメリットがあるので併用して受けることが理想的です。しかし、どちらか一方を受けるときは、年齢を目安にします。40歳未満は超音波検査を、40歳以上はマンモグラフィーをメインに考えると良いでしょう。

マンモグラフィーは痛い?

マンモグラフィーは乳房を圧迫板で挟んで延ばすため、人によって痛みを感じます。筋肉質な人、乳房がかたい傾向の人などは痛く感じやすいでしょう。生理前など乳房が張っているときも痛みが生じやすくなります。参考にしてください。

その他の検査方法

マンモグラフィーと超音波検査以外にも、乳がんの早期発見のための検査として、問診と視触診があります。

問診は文字どおり、医師から質問を受けて答えることです。これまでにかかった病気の種類・内容、受けたことのある検査の種類・内容、現在の状況や症状、気になっていることがあるか、親や姉妹に乳がんにかかったことのある人がいるか、といったことについて受け答えをします。

視触診は、見る、触るなどして診察を行うことです。視診では乳房の大きさ、形、くぼみ、皮膚の色や引きつれ、乳頭からの分泌物の有無などを確かめます。触診はしこりの有無、しこりがある場合にはその形や大きさ、可動性などを診ます。厚生労働省では40歳以上の女性の場合、2年に一度、定期的にマンモグラフィー検診と視触診を受けることを推奨しています

マンモグラフィーと超音波検査は、その役割の違いをよく理解しておくことが大切です。その上で、自分はどちらをメインにどの程度の頻度で検査を受けるかを考えてみてください。

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