人間ドック・健康診断コラム

しこり、痛み……乳がんの兆候かもしれない症状とは

しこり、痛み……乳がんの兆候かもしれない症状とは

監修:健診プラザ日本橋

しこりや痛み、乳首からの分泌物など、乳がんと関係がありそうな変化には誰でも敏感になってしまうものです。具体的に、どのようなサインがあったら乳がんの疑いがあるのか、普段から気をつけてチェックしておきたい乳がんの兆候について解説します。

しこり


乳がんの兆候というと「しこり」を連想する方が多いのではないでしょうか。実際に、乳がんを発見するきっかけとなる症状の75%以上はしこりというデータもあり、普段から意識しておくべきポイントです。

乳房の「しこり」は、腫瘍が1cm以上に大きくなったときに、触って自覚できる異物感のことです。特に乳がんである可能性が高いのは、硬く、さわっても乳房の中で動かないか動きづらく、痛みのないしこりです。

ただ、しこりが見つかっても、そのすべてが乳がんに起因するものとは限りません。しこりが見られる良性の疾患としては乳腺症、線維腺腫などがあります。脇の下にできるしこりはリンパの腫れであることが多く、ほとんどは良性です。
しかし、これらも外からでは乳がんとも、良性の疾患とも完全に判別することは不可能です。触ってみてしこりがあったら自分だけで判断するのではなく、まず医師に相談することがとても重要です。

痛み

上の項目「痛みのないしこり」と記しましたが、乳がんの中にも痛みを伴うケースがないわけではありません。しかし、初期段階の乳がんで痛みがあることはまれです。痛みがあるときは乳腺症、乳腺炎である可能性が高くなります。このうち、乳腺症は病気ではないので心配する必要はありませんが、乳腺炎は炎症性の疾患なので治療を行う必要があります。

血のような分泌物

妊娠中や授乳中でもないのに乳頭から分泌物が出るという場合には、何らかの乳腺の疾患が起きている可能性が高いといえます。特に注意が必要なのは、分泌物に血液が混じっている場合です。血液が混じっていても赤いとは限らず、色が濁っているような状態のこともあります。
いずれにしろ、分泌物を検査して、血液成分が含まれていないか確認する必要があります。乳がんの中にはしこりを作らず、血液が混じった乳頭異常分泌のみが現れる無腫瘤性乳がんという種類もありますので、乳頭からの分泌物は特に注意しておきましょう。

ただ、これも血液が混じっていたから必ずしも乳がんである、というわけではありません。他にも乳腺症など、乳頭異常分泌を伴う症状は存在します。それでも乳頭からの分泌物は、乳がんを早期発見するための重要な兆候になりますので、気付いたときは必ず検査を受けましょう。

皮膚の変化

「しこり」や乳頭の分泌物だけでなく、乳房の皮膚が変化しているときも、乳がんのサインである可能性があります。がんが発生して大きくなると内側から皮膚を引っ張るようになり、乳房や周辺の皮膚にしわやひきつれ、くぼみが生じることがあります。同じ原因で、乳頭の形が変化したり、位置が変わったり、陥没するケースも見られます。

他にも、乳がんが原因で乳房の皮膚が赤くなったり、乳頭がただれたり、湿疹や吹き出物ができることもあります。気になる変化が見られたら、これも医師に相談をしてください。

乳がんになる主な原因

乳がんは、女性であれば誰もがかかる可能性のある病気ですが、特に乳がんにかかりやすい特徴を「リスクファクター」と呼び、リストアップされています。
統計的調査によって明らかにされた主なリスクファクターは、年齢40歳以上で未婚、あるいは高齢初産または出産経験のない方、授乳歴がない方、閉経後に肥満気味となっている方(ただし、閉経前は肥満者のほうが低リスク)、血縁者が乳がんになったことがある方……などがあります。

これらの特徴を持つ方が確実に乳がんにかかるというものではありませんが、リスクファクターに心当たりがある方は、日ごろの生活から乳がんについて注意されることをおすすめします。

また、乳がんの主な原因として、女性ホルモンであるエストロゲンが大きく関わっていることがわかっています。そのため、経口避妊薬(ピル)の使用や閉経後のホルモン補充療法など、エストロゲンに影響を与える行為によって乳がんのリスクを高める要因となるという報告があります。

乳がんの兆候を見逃さないためには、日常生活の中で自分の乳房や乳首の様子を、しっかりと把握しておくことが必要です。もし、気になる変化が認められたら、迷わず早めに受診されることをおすすめします。

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