人間ドック・健康診断コラム

乳がん早期発見の重要性! リスクが高いのはこんな女性

乳がん早期発見の重要性! リスクが高いのはこんな女性

監修:健診プラザ日本橋

乳がんは早期発見することが何より重要と言われます。それはどのような理由によるのでしょうか。そして乳がんになるリスクが高いのはどんな人なのでしょう。乳がんについて知っておくべきことについてまとめます。

乳がんを早期発見する重要性

早期の小さな乳がんで死亡する恐れは非常に少ない、ということをまず知っておきましょう。「I期」=2cm以下のしこりで、脇の下のリンパ節への転移がない乳がんの場合、10年後の生存率は93.5%です。発見できればほぼ完治し、多くの場合、治療方法も医師と相談して決めることができます。入院期間、再発防止治療期間なども短くてすみ、経済的負担も少なくなります。

さらに、乳がんは早期発見しやすいがんです。乳がん検診にはマンモグラフィーや超音波(エコー)検査があり、この2つを組み合わせれば発見精度はかなり高くなります。

乳がんの初期段階とは

乳がんは、浸潤性乳がんと非浸潤性乳がんの2種類に分類されます。「浸潤(しんじゅん)」とは耳慣れない言葉ですが、液体が少しずつ染み込んで広がっていくことを表します。がん細胞は周囲の組織に徐々に入り込んで広がっていくという性質があり、そのことを浸潤性と呼びます。

乳がんの場合、最初は乳腺(乳管や小葉)にがんが発生し、やがて周囲の組織に広がって、血液やリンパの流れに乗って別の臓器に転移します。非浸潤性乳がんは、がんが発生した場所にとどまっている状態のことです。マンモグラフィーで発見されることが多く、完全に切除すれば完治する可能性が極めて高い種類のがんです。ただし、このタイプのがん細胞も、放置していればやがて浸潤性を獲得する可能性があります。つまり、非浸潤性乳がんは浸潤性乳がんの前段階であるということです。

乳がんの進行度で言えば、非浸潤性乳がんは「0期」のがんです。乳がんはまだ乳管や小葉にとどまっていて、触知できるようなしこりもありません。手術を行う場合も、最近では病変の広がりを正確に把握する技術などが生まれていて、乳房の温存手術が行えるケースが増えています。

乳がん検診を受けたほうがよい年齢


乳がんにかかりやすい年齢は、40代から60代にかけてが最も多いと言われています。厚生労働省では40歳以上の女性に関して、2年に1度、視触診とマンモグラフィー検診を行うという指針を各自治体向けに示しています。ただし、20代、30代で乳がんが発見されるケースもあります。乳がんのリスクが高いと思われる人の場合は、なるべく早めに乳がん検診をスタートさせましょう。

乳がんのリスクが高い人

では、乳がんのリスクが高い人とはどのような人でしょう。乳がんにはいくつかタイプがありますが、多くのケースで女性ホルモンであるエストロゲンが発生や増殖に関わっていることがわかっています。簡単に言えば、エストロゲンの分泌される期間が長ければ長いほど、乳がんのリスクは高まります。現代女性の乳がん羅患数が10年前に比べて倍近く増加しているのも、エストロゲンが関係していると言われます。昔に比べて食生活やライフスタイルが変化し、初潮年齢の低下、閉経年齢の上昇が起こり、エストロゲンが長期間に渡って分泌されているということです。

したがって、初潮年齢が早い人、閉経年齢が遅い人、出産・授乳経験がない人などは乳がんのリスクが高いとされます。また、不妊治療を受けたことがある 人、HRT(ホルモン補充療法)を受けたことがある人、ピルを使用している人も同様にリスクが高いと考えられます。

これ以外には、高身長や、閉経後の肥満もリスク要因とされます。ただし、閉経前乳がんについては肥満者のほうがリスクは低くなるという指摘もあります。さらに、飲酒習慣はリスクが高くなることは確実とされ、適度な運動をすることで予防に効果があることもほぼ確実とされています。

そしてもうひとつ、家族に乳がん患者がいる場合も高リスクと判断されます。母親や姉妹が乳がんになったことのある人は、十分な注意が必要です。

乳がんは早期発見のために定期検診を受けることが原則です。自身の年齢、リスクの高さについて考慮しながら、適切な検査を受けてください。

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