人間ドック・健康診断コラム

胃カメラの苦しさをやわらげる! 3つの麻酔方法

胃カメラの苦しさをやわらげる! 3つの麻酔方法

監修:健診プラザ日本橋

胃カメラによる検査(内視鏡検査)は苦しいという体験談を耳にした人も多いのではないでしょうか。しかし、最近ではその苦しさをやわらげるための方法が考案されています。中でも知っておきたい、3つの麻酔方法について解説します。

胃カメラは苦しい?

胃カメラが苦しいと感じる原因は、どこにあるのでしょうか。

まず問題となるのが嘔吐反射(咽頭反射)です。口の奥、舌の奥に異物を感じると「オエッ」と嘔吐してしまいそうになる現象で、これはごく正常な反応です。中には歯磨きをするときに奥歯を磨くだけでも嘔吐感が起きそうになるという敏感な人もいて、嘔吐反射にはかなり個人差もあります。

また、のどが塞がることによる窒息感が苦しさの原因となることもあります。緊張をすると呼吸が早くなり、よけいに息苦しくなる人もいるでしょう。さらに、検査中は胃の中を空気で膨らませるため、胸苦しさや膨張感も出てきます。ゲップが出ると再度空気を送り込むことになるため、なるべく我慢するように言われるのもつらいところです。

人によっては、検査中、のどの奥やみぞおちのあたりが痛いと感じることもあります。経鼻方式の場合は鼻に痛みを覚える人もいます。ただ全体的には、痛さよりはのどや鼻、食道にスコープが挿入されることによる圧迫感、不快感を覚える人が多いでしょう。

胃カメラの3つの麻酔方法

こうした胃カメラの苦しさを軽減するために、麻酔や鎮静剤を使用する方法があります。どのようなものがあるか見てみましょう。

経口方式

口からスコープを入れる経口方式では、のどを麻酔します。嘔吐反射とのどの痛みを抑えることが目的です。麻酔は病院によって液体、ゼリー状、シャーベット状、スプレーなどの違いがあります。液体やゼリー状の麻酔薬は、検査前に被験者が少量の麻酔薬を口に含み、そのまま5分ほどのどの奥に溜めてから吐き出すといったやり方が一般的です。スプレー方式はのどの奥に麻酔薬をスプレーします。

経鼻方式

鼻からスコープを挿入する経鼻方式では、鼻の内部にスプレー麻酔をします。スプレーには血管収縮剤と局所麻酔が含まれていて、鼻腔を広げ、鼻の内部の出血を防ぐ役割も果たします。経鼻方式はスコープが舌根部に当たらないので嘔吐反射が少ないのがメリットです。しかし、それでものどの反射が起きやすい人の場合は、のどへの麻酔も併用することがあります。

セデーション

セデーションとは鎮静という意味です。医学用語では、鎮静剤を投与して意識レベルを下げて行う医療行為を指します。最近は胃カメラによる検査を行う際、この方法を採用する病院、医療機関が増えてきました。もともと欧米ではポピュラーに行われていた方式で、完全には眠らないまでも、ウトウトとするためほぼ苦痛を感じません。気がついたら検査が終わっていたという人も多くいます。

ただし、鎮静剤を使用するデメリットもあり、鎮静剤の効き目が切れるまで、検査後1時間程度の休息が必要になります。当日の車などの運転もできません。また、セデーションによる事故もまったくないわけではありません。ある程度のリスクもあるということは理解しておきましょう。

胃カメラによる検査は関連機器もそのやり方も、日々進歩しています。苦しさをやわらげるための麻酔の方法にも工夫が凝らされ、胃カメラは苦しいものというイメージも払拭されつつあるといえるでしょう。少しでも苦しさを軽減したいという人は、検査を受ける病院などに、どのような方法が可能なのかを確認してみてください。

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