人間ドック・健康診断コラム

平均寿命と健康寿命の違いとは? これからの高齢化社会の課題

平均寿命と健康寿命の違いとは?  これからの高齢化社会の課題

監修:健診プラザ日本橋

「平均寿命」については知っていても、「健康寿命」という言葉は耳慣れないものかもしれません。この2つはどう違い、2つを比較することにはどのような意味があるのでしょうか。この記事では、高齢化社会の課題でもある、平均寿命と健康寿命の「差」について解説します。

平均寿命とは


平均寿命とは、0歳児が平均してあと何年生きられるかを示す指標のことです。言い換えれば0歳の平均余命と同じ意味です。

厚生労働省の発表によれば、平成22年の日本人の平均寿命は女性86.36歳、男性79.55歳です。また、平成27年の日本人の平均寿命は女性86.99歳、男性80.75歳となっており、5年の間に男女ともわずかではありますが延びています。

なお、都道府県別の平均寿命は2017年現在では「平成22年都道府県別生命表」のデータが最新のものとなっています。
このデータでは、平均寿命がもっとも長いのは男女とも長野県で男性は80.88歳、女性は87.18歳となっており、もっとも短いのは青森県で男性は77.28歳、女性は85.34歳となっています。その差は女性で1.84年、男性で3.60年です。

健康寿命とは

平均寿命が0歳から死亡するまでの平均余命を表すのに対し、健康寿命は、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生きられる期間を指します。

厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」のデータを見ると、平成22年の健康寿命は女性73.62歳、男性70.42歳となっています。

都道府県別では、平成22年の場合もっとも健康寿命が長い地域は、女性が静岡県、男性が愛知県となっており、平均寿命とは異なる地域が登場しています。

平均寿命と健康寿命の差

ここで、平均寿命と健康寿命を比べてみましょう。平成22年のデータで比較した場合、平均寿命と健康寿命の差は、女性が「平均寿命86.36歳-健康寿命73.62歳」で12.74年、男性が「平均寿命79.55歳-健康寿命70.42歳」で9.13年という結果です。

この差は何を意味するのでしょうか。平均寿命と健康寿命の差は、簡単に言えば医療や介護に依存するような、日常生活に制限のある期間を表しています。

課題としての健康寿命

平均寿命は今後さらに延びると考えられています。問題はそれに伴って、健康寿命も延ばすことができるかどうかです。
もし、平均寿命が延びても、健康寿命の延伸が頭打ちで「不健康な期間」ばかりが長くなってしまえば、個人の生活の質は低下し、人生は幸福なものとは言えなくなってしまうでしょう。医療費や介護給付費もそれだけ多くかかることになり、個人の負担が増えることはもちろん、社会保障システムの維持も難しくなっていきます。

そのため、国は疾病予防と健康増進、介護予防などによって国民の健康づくりの推進を図り、平均寿命と健康寿命の差を短縮していくことを目指しています。今後の超高齢化社会の到来に伴い、個人でも健康寿命について意識しておくことが必要です。単に長く生きるだけでなく、健康に長生きすることを目指すには何を行えばいいのか……。
なお、厚生労働省では、栄養バランスのとれた食生活、適度な運動、禁煙を心がけ、定期的に健康診断を受けるなど体のメンテナンスを行うことが大切だとアナウンスしています。

健康寿命を意識すれば、日々の生活の過ごし方も変わってきます。自分でできるヘルスチェックや機関での検査なども活用し、自己管理を怠らず、健康的で質の高い老後の生活を手に入れましょう。

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