人間ドック・健康診断コラム

知っておきたい健康寿命と食事・運動・喫煙との関係!

知っておきたい健康寿命と食事・運動・喫煙との関係!

監修:健診プラザ日本橋

健康上の問題で、日常生活が制限されることなく生きることのできる期間のことを、健康寿命と呼びます。この健康寿命を延ばすために重要と言われているのが、食事と運動、禁煙の3つです。これらは、それぞれ健康とどのように関わっており、どのようなことに気をつければ良いのか、押さえておきたいポイントをご紹介します。

食生活

日本人の食生活は第二次世界大戦以降、欧米化が進み、動物性たんぱく質や脂質を多く摂るものに変わってきました。これに伴って高カロリー、高脂肪でも全体の栄養価が低い、いわゆるジャンクフードを口に入れる機会も増え、肥満や便秘、血液中のコレステロールや中性脂肪の増加につながっていると言われています。
さらに、高度経済成長期を経た頃にはがん、心疾患、脳卒中や糖尿病等の生活習慣病の増加が深刻な問題となりました。これらの背景にも食生活の変化があると考えられています。

健康寿命の延伸を目指すには、このような食生活を見直し、栄養バランスの良い食事を意識する必要があります。そのポイントはいくつかありますが、簡単に実行できるものとしては、まず野菜を今よりももう少し多く摂ることが挙げられます。

野菜の摂取量は、成人男子では350g摂取することが推奨されており、これが不足すると生活習慣病に直結する問題を引き起こす可能性があります。現在、日本人が平均的に食べている野菜の量は280gであり、これを補うにはあと70gをプラスすれば良い計算になります。70gと聞くと大変な量に感じられるかもしれませんが、実際にはトマト半分ほどの量を食べることになります。

動物性たんぱく質や脂質の多い食生活が普及する一方で、女性の間では過度なダイエットによる栄養不足も見られるようになっています。特に朝食を抜くことは推奨できません。毎日3食をきちんと食べ、野菜をはじめまんべんなく栄養を摂ることを心がけましょう。

運動

運動不足も、また深刻な問題です。仕事や家事の自動化、交通手段の発達などによって、日本では日常生活で特に運動をしなくても良い環境が出来上がっています。しかし、運動習慣のない方は肥満になりやすく、メタボリックシンドロームから生活習慣病へと至るという構造が作られています。
このことから、適度な運動、身体活動が多くの病気の予防につながることは、各種研究によって明らかになっています。運動が健全なストレス解消策として機能することもわかっており、心身の健康を保つことに役立つと考えられています。

若いうちから運動をしている方は、高齢者になっても体を動かすことができる確率が高くなります。過度な運動は逆効果となるおそれがありますが、運動不足だった方が毎日の生活の中で今よりももう少し多く、長く、体を動かすようにすることは推奨されています。健康寿命を延ばしたいと考えている方は、ぜひ日常生活の中に運動習慣を組み入れてください。

喫煙

喫煙が健康にもたらす悪影響を改めて列挙してみましょう。まずはがんとの関係です。たばこの煙には200種類以上の有害物質が含まれ、その内、ニコチン、タール、一酸化炭素をはじめとした発がん物質は50種以上に及ぶと言われています。特に肺がんとの関連性は深く、日本の研究では肺がんによる死亡のうち男性で70%、女性で20%が喫煙に原因があると報告されています。

がん以外にも、喫煙はせき・たん・息切れなどの症状、肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器の病気を引き起こします。
また、喫煙により血管の壁が傷つけられて機能が低下することで、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)、脳卒中など循環器の疾患の原因ともなります。
さらに、喫煙が糖尿病の原因の一つになることもわかっています。

そして、喫煙はたばこを吸う本人だけでなく、たばこの煙を吐き出すことで周囲にも悪影響を及ぼします。国立がんセンターの研究では、受動喫煙による肺がんと虚血性心疾患で、年間6,800人が死亡していると報告されています。家の中に喫煙者がいれば、家族も健康被害を受けることになります。自分、そして周囲の人の健康寿命の延伸のためにも、たばこを止めることが大きな一歩になります。

高齢になっても健康である期間を長く保ち、人生の最後まで質の高い生活を送るには、食生活、運動、喫煙について改善を図ることが大切です。まずはこれら3つについて考え、今の生活習慣を見直すことから始めてみましょう。

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