人間ドック・健康診断コラム

働き盛りに多い「三大成人病」とは? 生活習慣病との関係

働き盛りに多い「三大成人病」とは? 生活習慣病との関係

監修:健診プラザ日本橋

成人病あるいは三大成人病という言葉をご存知の方は多いのではないでしょうか。以前はよく見かけていましたが、現在では生活習慣病という呼称が使われるようになってきました。成人病とはそもそも何を指す言葉だったのか、そして、生活習慣病とはどのような関係があるのかについて解説します。

「成人病」の定義と「生活習慣病」への変更

成人病とは、40代~60代の方に発生率が高い病気の総称です。1955年ごろに、厚生省(現・厚生労働省)がこの言葉を使い始め、世間一般に定着しました。

当時、成人病と呼ばれる病気は加齢によって罹患率が上昇し、慢性化すると考えられていましたが、その後、これらの病気の多くは、加齢そのものよりも長年の生活習慣に大きく影響を受けていることが分かってきました。そのため、90年代の終わりごろから「生活習慣病」という名称に変更されました。
具体的には1996年、厚生省が公衆衛生審議会(現・厚生科学審議会)の提言を受ける形で、成人病という言葉を見直して生活習慣病という呼称を使用するよう改めています。

ただし、成人病と生活習慣病は完全に同じものというわけではなく、両者はあくまで別のカテゴライズに基づく病気の呼称です。

三大成人病

三大成人病とは悪性新生物(がんなど)、心疾患(心筋梗塞など)、脳血管疾患(脳卒中など)のことです。厚生労働省が公開している「平成27年(2015年)人口動態統計(確定数)」によれば、日本人の死因順位の第1位は悪性新生物で全体の28.7%、第2位は心疾患で15.2%、第3位は肺炎で9.4%、第5位は脳血管疾患で8.7%となっています。
つまり、三大成人病だけで日本人の死因の約52%を占めていることになります。

なお、現在の保険業界などでは、この3つの病気は「三大疾病」と呼ばれています。三大疾病は死亡率だけでなく入院が長期化する確率が高く、その分、医療費も多くかかります。そのため三大疾病保障保険(特約)などが保険商品として用意されています。また人間ドックなどの検査でも、特に意識して検査を受けたい病気といえます。

七大生活習慣病とは


三大疾病に同じく、七大生活習慣病、または七大疾病という言葉も、主に保険業界で使われる用語です。具体的には、三大成人病にあたる病気を含む、以下の7つを指します。

  • がん(悪性新生物)
  • 心疾患
  • 脳血管疾患
  • 高血圧性疾患(高血圧症)
  • 糖尿病
  • 肝疾患(肝硬変)
  • 腎疾患(慢性腎不全)

この七大生活習慣病を患うと入院する確率が高く、厚生労働省の「平成23年患者調査」によれば、全入院患者数に占める七大生活習慣病の割合は31.7%となっています。

この七大生活習慣病以外にも、生活習慣病と呼ばれる病気は存在します。例えば肥満、脂質異常症、歯周病、骨粗鬆症などです。生活習慣病のうち、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症は動脈硬化と関連しており、これらは脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因となります。

三大成人病という用語は、今ではあまり聞かなくなりましたが、生活習慣病という呼称となって、現在も注意喚起がなされています。これらを含む七大生活習慣病と、それ以外の生活習慣病もあわせて、予防に努めましょう。

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